理論と仮定
(この話は,K大学K教授からの伝聞です)
ある時,船が難破して,3人の研究者が救命ボートに乗って漂流していた.
3人は,それぞれ物理学者,化学者,経済学者であった.
ボートには缶詰が積まれていたが,あいにく缶切りはどこかにいってしまっていた.
最初に物理学者が,てこの原理を使って何とか缶詰を開けようとしたが,失敗した.
次に化学者が,太陽の光と海水を使って缶を溶かそうとしたが,これも失敗した.
最後に経済学者が缶詰を手に取り,上に掲げて言った.
「さて,缶が開いていると仮定しよう」